過去、コンチェルトゲートの主に身内向け業務連絡用として存在していました(2010年秋。事実上の更新終了です)
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熱気を帯びた日焼け客の賑わいも
素足で歩けない程に熱せられた砂浜も
灼熱色の南風も、昨日の思い出話
静かにざわめく波の音。もうすぐ夏も終わりなのか、と感慨に耽る
今日、イールの海岸へ来たのには、ちょっとした理由がある
コンチェブロガーのための文芸誌「ARUE-アルエ-」をご存知だろうか?
目に留まった記事があり、そして今に至るというわけだ
現代を生き抜くコンチェブロガーのためのマガジン『ARUE-アルエ-』 九月号
書店にて絶賛発売中! (表紙モデル:久我姉さん)
Published by NHN Japan Corporation.
Copyright(C) NHN Games Corporation All rights reserved.
物語に結末(オチ)は必要か
ありふれた題材。今の私を海に連れ出すにはそれで充分だった
ARUE-アルエ-の記事を一部、ここに紹介しよう
ふむ…
オチとは結末のことであり、話を締めることである
(締めるは”しめる”と書いたが、”あきらめる”と読むのも自由だ)
散漫で退屈な話のラストに、一発逆転を狙うのがオチではない
端的に言えば、話の終わりを印象付ければそれでいいのだ
海の前ならば。いつもより気楽な発想ができるかもしれない
思いつくままにオチの有り様を列挙することにしよう
~話のオチのつけ方。そのスタイル~
≪終結宣言式≫
・ナレーションで締める
・その後、彼を見たものはいない
・こうしておじいさんは幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし
・決め台詞で締める
・完、END、終幕など、終わりであることを宣言する
・スタッフロールを流す
・次回の作品にご期待ください!とあおりを入れる
・隊長「ついにやったぞ!ミッション完了だ…!」
・お別れの挨拶をする「また来週!」「まったね~」
≪フェードアウト式/断絶式≫
・カメラがズームアウト/パンアウトする
・遠方まで伸びる道路。主人公の車が見えなくなるまで走り去る
・主人公を乗せた馬車を見送る。決別の描写
・プツリと通信が途絶える。画面が暗転する。ノイズに変わる
・主人公が消滅する。突然のエンディング
・世界が消滅する
≪舞台挨拶式≫
・主な登場人物が勢揃い。記念撮影的に画面に収まる
・いかがでしたか?と登場人物が読者に問いかける
・登場人物達が舞台裏で反省会を開く
≪時間経過式≫
・それぞれの旅立ちとその経緯を描写する
・手紙や噂話で近況を報告する
・7年後大人になった主人公が代表戦のフィールドに立つ
≪課題達成式≫
・最後の戦いが終結し、平和が訪れる
・目的地に辿りつく
・探し物を見つけ出す
・脱出に成功する
≪結論集約式/タネ明かし式≫
・論点を要約し、結論付ける
・犯人の逮捕および手口の解明
・振り回される主人公と暗躍する組織。その全貌が解明
・散りばめた伏線が回収されて一つに集まる
≪舞台転換式≫
・実は監視カメラに映った映像でした
・実はTV番組のロケでした
・実は長い長い夢を見ていました
・実は宣伝でした。勧誘でした
・語り部が過去を振り返る回想シーンでした
≪投げっぱなし式≫
・「あー!これは!!!」と内容を示さずに終わる
・続きはWEBでね!
・予告編のみを展開するアレ
≪ループ式≫
・振り出しに戻る
≪スライド式≫
・徐々に論点がズレていき最後にアレレ
・本当に言いたいことを最後に言う
・生産楽しいですよね。あ、そうだ。リンクいいですかー
≪ぶっちぎり式≫
・破壊力のある絵で突き放す
・爆弾発言をサラリと言い逃げする
・登場人物が駆け抜け、ぽつん…と読者を置き去りにする
ふむふむ…
つまるところ「オチのない話」とは
目的地のない無計画で散漫な話作りに起因する
物語の目的の明確さは、オチの明快さと比例するようだ
翻って、私の旅の目的は…。私がこの世界を旅する目的は…
海風が心地よく、深く追求するのは途中で止めた
もっと大切なことがあるはずだ
物語に結末は必要か。その答えは永遠に出せないのかもしれない
正確には、出したくないのかもしれない
それでも…。少なくとも、結末のための準備はあった方がいいのだろう
物語の結末まで、私はあと何度この海を…、この景色を見ることになるのか
海風に吹かれて物想う午後。潮の香りと青い空
夏が終わるにはまだ早い
―物語に結末(オチ)は必要か―
当記事はフィクションであり
実在する人物、団体、企業、書籍とは一切関連ございません
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