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過去、コンチェルトゲートの主に身内向け業務連絡用として存在していました(2010年秋。事実上の更新終了です)
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幸福が詰まっているのがポケットだと定義するならば
私のそれはポケットじゃあない
詰まっているのは幸福の原石だもの

幸福の原石が幸福と同義であると仮定するならば
卵が鶏になってしまうわけで
やっぱり原石は原石でしかない

夏を迎えたセラルカは、時間の速さがなんだか違う
蝉の声、風の詩、森の囁き、コントラストの強い影
木陰から望むキラキラの太陽、深くて青い空
涼しげな音色を奏でる小川の流れ
いたるところに幸福の原石が煌いている


Image52k.jpg



想いのまま、せせらぎに素足を浸し
私はゆっくりと心を閉ざす
ごめんね。あの頃の私
今日この地を訪れたのは謝罪のため
キラキラの太陽になれなかった私自信への懺悔

あの頃の私は、ずっと夏のキラキラが続くと想っていたし
友達だって同じ気持ちだったんじゃないかと思う
過去に浸ることもなく、今を驕ることもなく
未来を恐れることもなかった

ポケットいっぱいに幸福を詰め込んで
満ち足りた気分を謳歌していた
それが原石でしかないなんて考えもしなかった




あの頃、川沿いが夏の社交場だった
私達の中で、小石集めが流行ったことがあって
色に拘る人、形に拘る人、とにかく数を集める人、人それぞれ
私が拘ったのは滑らかさ
握り締めるとなんだか勇気がでたの

川を転がる小石は人生のようで
どんどん角がとれてまあるくなって
最後は砂になって消えてしまう

幸福が詰まっているのがポケットだと定義するなら
私のそれはポケットじゃあない
詰まっているのは幸福の原石だもの
まるくて小さい原石だもの

ごめんね。あの頃の私
砂になって消える前に、もう一度チャンスを下さい
キラキラの太陽にはなれないかもしれないけれど

見上げれば深くて青い空
セラルカの夏はここにある
幸福の原石たちは、ただただ在り続ける

原石たちに元気をもらった私は
小石をひとつ拾い上げ、足取り軽く小川を後にする
拘ったのは滑らかさ
握り締めるとなんだか勇気がでるの



ほけっとぽっけ  完       





                               ※基本フィクションです










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